LBGTとは?当事者が簡単にわかりやすく説明します

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「LGBT」この言葉は、性的マイノリティを表す言葉です。
ダイバーシティが叫ばれる中で台頭してきたこの言葉。

「聞いたことはあるけど、いまいち理解していない」

「これからの時代知っておいた方がいいのかな」

「子供に教えるために分かりやすく説明できるようになりたい」

という方に向けて、その意味を分かりやすく簡単に説明します。
この記事を読めば、あなたも誰かに説明できるようになります。

この記事の対象

「LGBTって聞いたことはあるけど、いまいち理解していない」という方
「とりあえず知っておきたい」という方
「子供に教えるために、分かりやすく説明できるようになりたい」という親御さんや先生方
「研修やセミナーで誰かに説明しないといけない」という方

目次

LGBTとは?

「LGBT」とは
「L」:Lesbian レズビアン/女性同性愛者
「G」:Gey  ゲイ/男性同性愛者
「B」:Bisexual バイセクシャル/両性愛者
「T」:Transgender トランスジェンダー/性別越境者
の頭文字を取ったもので、セクシャルマイノリティ(性的少数者)の存在を世に広めた言葉です。
最近では、これに加えて「LGBTQ」という言葉も台頭していますが、今回は「LGBT」について詳しく解説します。
※「Q」とは「Questioning」の略で、自分のセクシャリティが定まっていない、または定めていない方のことです。

さて「LGBT」がセクシャリティを表す言葉の頭文字だということは分かりましたが、知りたいのはその意味ですよね。
「LGBT」の意味を理解するには、まず「性指向」と「性自認」という言葉を理解しなければなりません。

LGBT理解に必須「性指向」と「性自認」とは?

LGBT理解に必須「性指向」と「性自認」とは?

LGBTを理解するために必須な言葉、性指向と性自認について説明します。
性について考えるときには、主に「身体的な性」「性的指向」「性自認」の切り口で考えられます。

「性的指向」とは?

「性的指向」とは、ざっくり言うと「どんな性の人を好きになるか?」(恋愛対象)です。
異性を好きになる人もいれば、同性を好きになる人、どちらも好きになる人、性にこだわらない人、そもそも人に性的愛情を持たない人など、様々です。

「性自認」とは?

自分自身を、男性だと思っているか、女性だと思っているか、どっちとも思っていないか、など「心の中で自分が自覚している性」のことです。
「俺は男だ」と思っていれば、性自認は男性です。

LGBTの意味

LGBTの意味

さて、「性的指向」と「性自認」のことが理解できたうえで「LGBT」とは?をもっと詳しく掘り下げていきましょう。

「レズビアン」「ゲイ」「バイセクシャル」とは?

LGBTのうち、「L」のレズビアン、「G」のゲイ、「B」のバイについては「性的指向の観点で定義されます。
レズビアンは、「性自認が女性」で「性的指向が女性」の方。つまり、自分のことを女性だと認識していて、恋愛対象は女性、ということです。

ゲイは、レズビアンの解説の「女性」の部分をそのまま「男性」に置き換えることで説明できます。
「性自認が男性」で「性的指向が男性」の方。つまり、自分のことを男性だと認識していて、恋愛対象は男性、ということです。
バイセクシャルは、性自認に限らず、男性も女性もどちらも恋愛対象になる方のことです。
※男性、女性に限らずあらゆる性の人を恋愛対象とする方は「パンセクシャル」と呼ばれ少しだけ意味が違います。他の記事で詳しく解説しますね。

「トランスジェンダー」とは?

LGBTのうち「T」のトランスジェンダーは「身体的な性」と「性自認」が一致していない方のことを言います。


例えば、生まれたときにち●こがあって、染色体的にも男性、出生届も男性として提出され、戸籍は男性。それでも自分は自分のことを女性だと認識している、ということです。
今の例で「男性」と「女性」を逆に置き換えても同じ、トランスジェンダーです。
ちなみに前者は「MTF(Male To Female)」後者は「FTM(Female To Male)」と呼ばれます。田代はFTMです。

ここでお気づきでしょうか?
「トランスジェンダー」の説明の中に「性的指向」という言葉は出てきません。
「トランスジェンダー」は「身体的な性」と「性自認」が一致していないということであり、「性的指向」は関係ないのです。その面で「LGB」とは少し意味の捉え方が違います。

しかし世間では「LGBT」という言葉が独り歩きしてしまい、「トランスジェンダーってレズビアンと何が違うの?」「ゲイの人はトランスジェンダーってこと?」など誤った解釈をしてしまう人がいる原因となっているのです。
トランスジェンダーの中にも、恋愛対象が女性の方もいれば男性の方もいるし、どっちもという方もいます。
そのため「トランスジェンダーでレズビアン」「トランスジェンダーでゲイ」「トランスジェンダーでバイセクシャル」という方もいるのです。

LGBTの割合は?左利きと一緒?

電通ダイバーシティラボによる「LGBT調査2018」によると、日本人のうち8.9%の人がLGBTとして存在しているという結果が出ています。
だいたい11人に1人、という割合です。クラスに3~4人いるイメージです。
この割合は、左利きの方やAB型の人の割合とほぼ同じです。
意外と多いことが分かりますね。

LGBTという言葉、どれくらい知られているの?

同じく電通ダイバーシティラボの「LGBT調査2018」によると、「LGTBとはセクシャルマイノリティ(性的少数者)の総称のひとつということを知っていますか?」とう質問に対し「知っている」「何となく知っている」と答えた方の割合が、2015年調査時の37.6%から、2018年には68.5%と急激に伸びていることが分かります。

このように「LBGT」という言葉は世の中に浸透しつつあります。

だからこそ言葉だけが独り歩きしないよう、正しい意味を広めなければなりません。
最近では学校や企業などで、LGBTに関する勉強や研修が増えてきました。
「多様性を認めていこう」という世の中の変化に対し「しっかりと知識を付けとかなければならない」と思う方々が増えているという証拠ですね。

「LGBT」だけじゃない多様な性

この記事は「LGBT」という言葉の意味を解説するため、あえて4つのセクシャルマイノリティに限って説明をしました。
しかし性のあり方は「こういう人はこう呼ぶ」としっかりと線があるわけでなく「グラデーションである」と言われています。
例えば「性的指向」が男性、女性、どちらも、というだけでなく「どちらか分からない」「そもそも性によって恋愛対象を決めない(パンセクシャル)」「恋愛感情を抱かない(アセクシャル・無性愛者)」などという方もいます。

また「性自認」についても男性、女性だけでなく、「男女の真ん中らへん」「どちらも」「どちらでもない」「分からない」「決めたくない」など色んな方がいるのです。

この色々な「性的指向」と「性自認」と「身体的な性」が組み合わさると、性のあり方はたっくさんあるのです。
大切なのは、そのすべてを理解することではなく、「自分の中の常識を疑い、多様な性があることを理解する」ことです。

「ち●こがあるんだから、男らしくしろ!女遊びしてなんぼだ!」これは極端ですが、まだまだそのような考えがあるのも事実。
また「恋人ができたよ」と男友達から告げられて「え?彼女出来たんだ!かわいい?」と返す。
この何気ない言葉も、「男に恋人ができた=彼女」という方程式が当然だと思っていることを表します。

このブログでは、そんな多様な性についての知識を詳しく解説していく予定なので、少しずつ理解を深めていただければ幸いです。
※僕自身が「FTM(トランスジェンダー)」なこともあり、トランスジェンダー向けの記事が多くなってしまう可能性がありますが、悪しからず……。

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