性同一性障害とは?当事者が徹底的に解説します。

「テレビで性同一性障害という言葉を知ったが、もしかしたら自分もそうなのかも」
「周りに性同一性障害の人がいるけど、正直よく分からない」
「つまりオカマとかオナベってこと?」
と性同一性障害について知りたいというあなたに向けて、当事者の私が詳しく解説します。

目次

性同一性とは?

「性同一性障害」を理解するためにまず「性同一性」とは何か?について理解しておきましょう。

性同一性とは、「身体の性別」と、「私の性別は○○だ」と思っている性別(性自認)が一致している状態のことを指します。
つまり、身体の性別が男性で「俺は男だ」と思っている状態、または身体の性別が女性で「私は女性だ」と思っている状態です。
多くの人がその状態であり、生活において性別に関して特に不自由に感じることはありません。

しかしそうではない人もいます。それが「性同一性障害」です。

性同一性障害とは?

性同一性障害とは「身体の性別」と「性自認」が一致しておらず、身体の性別に対して、持続的に違和感や嫌悪感を抱いている状態のこと、そして自認している性別に合わせるために、身体の性別を変えること(性別適合手術)を望む人を指します。

性同一性障害とトランスジェンダーの違いは?

性同一性障害と一緒によく出てくる言葉として「トランスエンダー」があります。

トランスジェンダーとは「身体の性別と、性自認が一致していない人」の全般を指す言葉です。
性同一性障害と違う点は、「性自認に身体の性別を合わせるための治療を望んでいたり、既に治療を行っているかどうか」です。

トランスジェンダーは、性自認が必ずしも「男」「女」のどちらかではなく「真ん中あたり」だったり「どちらも」だったりすつ場合があります。
そのため必ずしも身体的性を変えたい、と望んでいるとか限らないのです。

それに対して性同一性障害は、身体に対して嫌悪感を抱いており、移行を望んでいる状態を指します。
つまりトランスジェンダーの中に性同一性障害が含まれる、というイメージで理解をしておけば問題ないでしょう。

2種類の性同一性障害

性同一性障害は、「初めて性別への違和感を自覚した年齢」によって2種類に分けれられます。

早発性(一次性)

幼少期や、児童期から性別への違和感を自覚している場合には「早発性(一次性)」と呼ばれます。


幼いころから、自認している性別への揺らぎがなく、身体の性別に違和感や嫌悪感を抱いている状況です。
この場合には、自認している性に身体の性別を適合させること(ホルモン治療や性別適合手術)を一貫して強く望む傾向にあります。

晩発性(二次性)

思春期以降に性別への違和感を自覚した場合には「晩発性(二次性)」と呼ばれます。


多くは思春期になって、第二次性徴などをきっかけに身体の性別への違和感を自覚します。
晩発性(二次性)の場合には、身体への違和感や嫌悪感を感じているものの「私の性別は○○だ」という性自認は、曖昧な場合も。

そのため「身体の性別をどう変えたらいいのか分からない」「性自認に合わせて性別適合手術をしたけど、違和感が継続する」など、性別適合手術によって解決がしない可能性もあります。

たっしーはどうだったの?

僕の場合は「早発性(一次性)」です。
物心ついたころから自分の性別に対して違和感がありました。
幼いころから周囲から女の子らしさを強要されることが苦痛でしかなかったのを覚えています。

そして迎えた第二次性徴。より一層身体に対する違和感が強くなりました。
僕の性自認とは裏腹に、だんだん丸みを帯びる身体、膨らむ胸、初潮……そういったすべてが苦しくて仕方なかったです。
そして15歳の時、性同一性障害だということが分かり、手術を行うことを強く決意しました。

そして今は性別適合手術を終え、ホルモン治療中を継続しています。
私が「性同一性障害」という言葉を知った時には、世の中にまだまだ治療などに関する情報がなく、苦労をしました。
「分からない」からどんどん悩んでしまう。そんな状況が続きました。

今はかなり情報が出回ってきています。
むしろ情報が多すぎて迷ってしまう、ということも。

だからこのブログでは「悩んだり、迷ったりする人を救う」という使命の元、正しい情報を発信していきます。


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