【あなたにも関係ある】「SOGI」とは?「LGBT」との違いも徹底解説

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「SOGI」という言葉を聞いたことはありませんか?
セクシャルマイノリティについて語られるときに「LGBT」という言葉とともに、最近よく出てくる言葉です。
「LGBT」という言葉と一緒に出てくることが多いので、セクシャルマイノリティの総称かと誤解されがちですが、これは人類みんなに関係のある言葉です。そう、あなたにも。


「聞いたことがあるけど、いまいち理解ができない」
「LGBTと何が違うのかが分からない」という方に向けて、SOGIの意味を詳しく解説します。

目次

SOGIとは?

「SOGI」は一般的に「ソジ」と読みます。(「ソギ」と読まれることもあります。)
Sexual Orientation and Gender Identityの略で、直訳すると「性的指向と性自認」という意味です。
2016年頃から世界基準で国連が使っている言葉です。

とても簡単に言うと「どの性を好きになるか」と「自分のことをどの性だと思っているか」です。
現在では、このSOGIにGender Expression(性表現)を付け加えて「SOGIE(ソジー)」と言われることもあります。
「SOGI」や「SOGIE」は、セクシュアリティにかかわらず全ての人々がもつ「属性」を表す言葉で、多様なセクシュアリティの存在を正確に認識するためには、この「SOGI」や「SOGIE」について理解することが欠かせません。
一つ一つ解説していきます。

SO【Sexual Orientation】性的指向
GI【Gender Identity】性自認
E 【Gender Expression】性表現

SO【sexual orientation】ー性的指向とは?

「性的指向」とは、どの性に恋愛感情を抱き、どの性に魅力を感じるのか、と表す言葉です。
「どんな性別の人をすきになるか?」ということですね。
男性を好きになる人もいれば、女性を好きになる人もいる。また両性とも好きになる人もいれば、どの性にも恋愛感情を抱かない人もいる。
はたまた恋愛対象を、性では決めないという人も。性的指向のあり方だけでも様々です。

GI【Gender Identity】ー性自認とは?

性自認とは、自認している性を表す言葉です。「心の性」とも表現されます。
「自分のことをどの性だと思っているか」ということです。
自分で自分のことを男性だと思っている人、女性だと思っている人、真ん中へんだと思っている人や、どちらでもないと思っている人、などなど性自認も様々です。

GE 【Gender Expression】ー性表現とは?

性表現とは、服装やしぐさ、言葉遣いなど自分を表現する際の性は何かを表しています。               
分かりやすい例だと一人称が「俺」だと性表現は男性らしい、ということになりますし、語尾が「~わよ」などとなると性表現は女性らしいということになります。

あなたも持っている4つの性の要素

あなたも持っている4つの性の要素

紹介した「性的指向」「性自認」「性表現」に加えて「身体的な性別」(Sex:出生時に診断された性別、戸籍上の性別)が性を構成する4つの要素と言われています。
お気づきでしょうか。そうです。あなたも全てを持っているはずです。

つまり「SOGI」や「SOGIE」はセクシャルマイノリティだけに関係ある言葉でなく、あなたを構成する要素の話なのです。
セクシャルマイノリティについて語られる場面でよく出てくるのは、セクシャルマイノリティについて理解するのに必須の概念だからなのです。

4つの要素の組み合わせは多岐にわたります。
それもそのはず。単純にそれぞれ「男」「女」だけだったとしても、2の4乗で16通り。そしてもちろん「男」「女」だけでなく、「どちらでもない」「真ん中」「どっちかっていうと男性寄り」などなど…と考えると、膨大な種類の「性」が存在することが分かります。

「SOGI」と「LGBT」の違いは?

「SOGI」と「LGBT」の違いは?

ここまで読んでくださった方は既にその違いをご理解いただけたのではないでしょうか?

「LGBT」とは「SOGI」の要素の組み合わせの結果の中の一部の人の総称にすぎません。

「L」のレズビアンであれば「性的指向が女性で、性自認が女性の人」、「B」のバイは「性的指向が男性で、性自認が男性の人」ということになります。他にもたっくさん組み合わせがある中で、「LGBT」はその一部の人を取り上げた表現です。

「LGBT」は、その人を「LGBTという特定のセクシャルマイノリティの枠」に入れることで、「LGBTとそれ以外」という、当事者と非当事者の線引きをしてしまう狭義的な言葉でした。

そこでもっと広義的な考え方をしていこうと提唱された「SOGI」や「SOGIE」という言葉。
「性的指向、性自認がどこに属するのか」「どのような性表現なのか」という、セクシャルマイノリティか否かに関係なく、すべての人が持つ「性」の在り方について表す言葉です。

SOGIハラスメントとは?

SOGIハラスメントとは、自身の性的指向や性自認に関することで嫌がらせを受けることを言います。略して「SOGIハラ」なんて呼ばれることも。
「セクハラ」よりも、性的指向や性自認に関わることに限定された意味になります。

例えば……

ホモは気持ち悪い

などと言った差別的な呼称や表現

あいつゲイらしいよ。俺らも狙われたらヤバいから、無視しよう!

などのいじめ

あのこ実は女の子が好きらしいよ。打ち明けられちゃって困ったよ

などと、本人の許可のない他言(アウティング)などが挙げられます。

SOGIハラスメントは、深刻なハラスメント問題の1つです。
そして他のハラスメントと同様、知らず知らずのうちに自身がハラスメントをしてしまっている可能性もあるのです。

SOGIハラスメントをなくすために必要なこと

SOGIハラスメントをなくすために必要なこと

まず個人としては、他のハラスメントと同様に、もしかしたら自分もしていないか?と「ちょっと意識してみる」だけでも違うと思います。

そのうえで社会全体として
・行政や企業でのSOGIハラ防止のため研修を実施
・教育機関での講演や勉強会の開催
・SOGIハラについて相談ができる場所(当事者も、周りの人も)を作る
などの取り組みを行っていくことが有効です。

これはセクシャルマイノリティにかかわらず、すべての人が「自分事」として向き合っていく必要のある問題です。
ちょっと考えてみてください。
「男のくせに泣き虫だな~」「え、料理苦手なの?女子力ないね」とか、セクシャルマイノリティじゃなくてもなんか嫌じゃないですか。

身体、戸籍が男だからって、必ずしも男らしい性表現をするとは限りません。
身体、戸籍が女だからって、必ずしも絶対に男を好きになるとは限りません。
女に生まれたからって、必ずしも自分のことを女だと思っているとは限りません。

「SOGI」または「SOGIE」の要素が組み合わさって色々な性があるのです。
必ずしも、一つの性の要素が他の性の要素を規定するものではありません。

そう考えると「性」って無限の可能性を感じるし、逆に「癖毛」とか「目が二重」とか、その人を構成する一つの要素でしかないとも言えます。
僕が常々思っているように、単純に「その人らしさ」と捉えられればいいなと思います。

「SOGI」「SOGIE」についてご理解いただけたでしょうか?
他の記事では、4つの性の構成要素による、様々な具体的性についてご紹介しています。


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