性転換手術はタイと日本どっちでやったらいいの?

性同一性障害の最大の治療である性転換手術をする前に、悩むのがタイで手術を行うか、日本で手術を行うか。

費用面、安全面、技術面など、どちらにもメリットデメリットがあり「どっちがいいか」は人によって異なります。

たっしー

そこで、どんな人がどっちで手術をするのに向いているかをメリットデメリットを踏まえて紹介します。

目次

結局性転換手術はどっちでやったらいいの?

結論から言うと「人による」です。

タイで手術をするにも、日本で手術をするにも、それぞれメリットデメリットがあります。
そして、手術をするときに学生なのか、社会人なのか、フリーターなのかによっても向いている手術場所は異なります。
「自分には、どっちがいいのだろう?」と考えるためには、それぞれの手術の特徴、費用、メリットデメリットを分かっておくのが一番です。
ここで一挙に紹介します。

タイでの性転換手術

タイでの性別適合手術

まずは、タイでの性転換手術についてです。

性転換手術について調べると、タイでの手術のアテンド会社がたくさん出てきますよね。
それだけタイでの性転換手術にいい面がたくさんあるということです。
しかしアテンド会社はタイでの手術をアテンドすることで利益を得るためいいことを前面に押し出す傾向にあるのでデメリットもきちんと把握しておきましょう。

ちなみにこちらの本には、タイでの手術のリアルな実情がコミカルに描かれています。

タイでの性転換手術のメリット

それではまずタイでの性転換手術のメリットを紹介します。

タイでの手術メリット

1.実績や術式が豊富
2.費用が安い
3.アテンド会社が多い
4.予約が早くとれる

それでは1つ1つ詳しく見ていきましょう。

1.実績や術式が豊富

タイは、性的マイノリティに対する許容度が高く、30年以上も前から性転換手術が行われきました。


世界中からタイに手術をする人が集まるため、その手術件数が多いのはもちろんのこと、様々な術式のバリエーションに富んでいます。
術式のバリエーションが多いということは、その人にあった術式を選ぶことができるということです。
自分に合った術式で手術ができる可能性が高いのは、タイで手術をする上でのかなりのメリットと言えるでしょう。

2.費用が安い

タイでの手術は飛行機代や宿泊代、現地でのアテンド代なども含めて日本で手術を行うのと同じかそれよりも安くできることが多いです。


タイでの性転換手術の費用をネットで調べると、ほとんどがアテンド代も含まれた費用。
※参考:FTMのタイでの手術プラン⇒http://g-pit.com/thai-ftm/
もしアテンドを頼まずに自力でできれば、だいたい20~30万円ぐらいのアテンド代を省くことができます。
僕自身は、それもあって完全自己手配で手術を行いました。

3.アテンド会社が多い

タイでの手術にあたっては、英語での診断書を用意しなければならなかったり、病院での通訳が必要だったり、飛行機やホテルを手配したり......とめんどくさいことが結構あります。


それを代行してくれるのが、アテンド会社です。
プランにもよりますが、めんどくさいことはだいたい代行してくれるようです。また現地での観光案内までしてくれるところもあり、現地で日本人の知り合いがいなくて寂しい......なんてことも防げます。

4.予約が早くとれる

日本では性転換手術ができる病院や、対応できる医師の人数が限られています。
そのため手術の予約をしようとしても、事前検査などもあって、実際に手術ができるのは早くても数カ月先、1年以上先になる可能性もあります。
タイでの手術の場合は、アテンド会社を通すならば2~3か月前の予約で大丈夫です。予約状況や医師のスケジュールさえ合えば、最短で3週間後でも可能です。
※新型コロナウイルス感染症の影響により、状況が変わっている可能性があります。条件により入国してからの隔離期間が必要です。

以上がタイで性転換手術をするうえでのメリットです。
「うまい」「安い」「早い」吉野家みたいですね。

それでは、触れられることの少ないデメリットも紹介します。

タイでの性転換手術のデメリット

それではタイで性転換手術を行うえうでのデメリットを紹介します。

タイでの手術デメリット

1.異国での生活のストレス
2.2週間以上の休暇が必要
3.万が一の際のアフターケアが受けにくい
4.医療ローンが組めない

それでは1つ1つ見ていきましょう。

1.異国での生活のストレス

数日間異国で過ごすことになるため、海外旅行が好きではない、慣れていないという場合にはストレスが貯まってしまいます。

例えば、タイでは基本的に日本語は通じず、基本的に病院内でも通訳を通じての会話となります。
また日本食についても、一応は用意されますが、現地での日本食なのでやはりちょっと違うな……という印象が否めません。
あまり海外に行き慣れていない人は、飛行機に乗ったり出国や入国の手続きなどでさえも面倒でストレスを感じてしまうかもしれません。

2.2週間以上の休暇が必要

タイで手術を行う場合、事前検査や術後の経過観察、抜糸などを含めて2~3週間は現地に滞在する必要があります。
長期的な休みになるため、社会人の方だとハードルが少し高くなります。
※病院によっては術後通院の必要がなく、帰っても問題ない場合もあります。

3.万が一の際のアフターケアが受けにくい

帰国後に万が一のことが生じたときに、タイに再度渡航したり、日本国内で対応してくれる病院を探さなければいけません。
技術力の高いタイの手術のため、可能性は低いですが、帰国後に出血をしたりなんらかの異常が生じることも。
手術を行った病院に直接見てもらうのが一番正確なため、タイに再度渡航する必要があります。
また日本国内でも対応してくれる病院もありますが、病院によっては別の場所での術後の処置を拒否するところもあります。

4.医療ローンが組めない

アテンド会社を仲介した場合など、医療ローンは基本的に組めません。

どうしても分割払いを希望する場合には、クレジットカード払いにして分割払いに設定をするなどの必要があります。
クレジットカードを使えるか否かも、アテンド会社や現地の病院によって異なるため、確認が必要です。
基本的には、一括で払う準備をしておくことをオススメします。

タイでの性転換手術が向いている人

メリット・デメリットを踏まえて、タイで性転換手術するのがオススメなのは次のような人です。

タイでの性転換手術が向いている人

・学生などで時間に余裕がある人
・2~3週間程度の長期的な休みが取れるひと
・費用をできるだけ安く済ませたい人
・海外旅行経験があって、海外で過ごすことに抵抗がない人
・日本ではできない術式を望む人

当てはまった場合には、一度アテンド会社などに話を聞いてみましょう。
ちなみに僕は、アテンド代も抑えるため完全に自分で全て手配してタイで手術を行いました。
その詳細についてはお問合せフォーム、またはTwitterやインスタからご相談ください。
※コロナ禍で状況は都度変化しているので、必ずご確認ください。

それでは次は日本での手術について解説します。

日本での性転換手術

日本での性別適合手術

それでは日本での性転換手術ついて紹介します。
コロナの影響で、日本での手術を検討する人が増えました。
検討する上で、メリットデメリットを把握しておきましょう。

日本での性転換手術のメリット

それでは日本での性転換手術のメリットを紹介します。

日本での手術メリット

1.言葉が通じるから安心感がある
2.長期休暇を取る必要がない
3.アフターケアが受けやすい
4.医療ローンが組める

それでは1つ1つ見ていきましょう。

1.言葉が通じるから安心感がある

日本国内で手術を行う上での最大のメリットと言えます。
日本国内で医師も看護師も日本人なのでもちろん日本語は通じます。だからやり取りはとってもスムーズ。
病院とはいえ日本国内なのでやはり海外での生活に比べると安心感があります。

2.長期休暇を取る必要がない

日本で手術を行う場合には、事前検査、手術当日、抜糸などそれぞれ通院によって行うことができるので長期的な休みを取る必要はありません。
事前検査は1日あれば大丈夫。手術後日も1週間もあれば十分です。抜糸も一日で大丈夫です。

3.アフターケアが受けやすい

可能性はだいぶ低いですが、やはり術後に出血が起きたり不測の事態が起こる可能性もあります。
その際に、日本で手術を行って入ればすぐに相談ができ、すぐに対処をしてもらえます。

4.医療ローンが組める

日本国内での手術を行う場合には、医療ローンを組むことができます。
どうしても早く手術を行いたいけど、お金が足りないという場合には医療ローンを組む選択肢も取れます。

日本での性転換手術のデメリット

それでは次にデメリットを紹介します。

日本での手術デメリット

1.手術費用が高額
2.術式が限られている
3.手術までに時間がかかる

それでは1つ1つ詳しく見ていきましょう。

1.手術費用が高額

日本で保険適用外で手術を行わなければならないため、費用は非常に高額です。
100万前後は確実にかかるものと思っておきましょう。
タイでの手術の1.5~2倍ぐらいです。

2.術式が限られている

日本はタイに比べると、まだまだ性転換手術の実績が少ないです。
専門の技術を持った医者や手術を行える病院の数も限られています。
そのため、術式の種類はまだまだ少ないのが現状。
そこまで特殊なケースは少ないですが、もし特殊な術式を望む場合には日本では難しいです。

3.手術までに時間がかかる

日本では、性転換手術を安全に行えると認定されている病院も少なく、対応できる医師も少ないため、手術をしたいと思って予約をしようとしても早くても2~3か月、長いと1年近く待つこともあります

そこにコロナによって日本での手術を選択する人も増えたこともあり、最近ではさらに予約が先になりやすくなっています。

日本での性転換手術に向いている人

以上のメリットデメリットを踏まえたうえで日本での性転換手術に向いている人は次のような人です。

日本での性転換手術が向いている人

・長期的な休みがとりにくい人
・術式に特にこだわりがない人
・お金に比較的余裕がある人
・海外渡航にあまり慣れてない人

当てはまった人は、病院に直接問合せをすることをオススメします。
また病院に直接聞く前に知っておきたいことなどがあれば問合せフォームからご質問ください。


以上、性転換手術をタイでやった方がいい人、日本でやった方がいい人をそれぞれ紹介しました。
それぞれのメリットデメリット、自分の経済状況や休みが取れるかどうか、判断をして選択をしましょう。
判断が難しい場合には問合せフォームから気軽に相談をしてください。

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